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マイコプラズマに感染!肺炎や肝機能障害にも注意!症状は熱や咳、頭痛に鼻水と様々インフルエンザよりも厄介!?

21/06/2019

かれこれ40年近く生きてきて、ろくに予防接種も受けたこともなく、そのくせインフルエンザにすらかかったことのない私が、マイコプラズマ肺炎と診断されました。麻疹やおたふく、水疱瘡と幼少期に必ず通る物以外では、恐らく人生で初めて流行性(?)の病気にかかりました。

ただの風邪と思ったものが、マイコプラズマ感染~それに起因する肝機能障害発覚と、実に完治まで1ヶ月以上かかることになろうとは想像もしていませんでした。

一部ではインフルエンザよりも厄介とも言われつつあるマイコプラズマ感染。医者や看護師でもなければ薬剤師でもないただの素人ですが、私自身の経験(初期症状から治療経過、処方薬、予想外の精密検査等)と、医師の説明を受けた上でも不安で独自に調べた結果についてまとめてみました。

 

実際に私が体験したマイコプラズマ肺炎と合併症について

 

マイコプラズマに感染した時の症状や潜伏期間

 

マイコプラズマ肺炎の初期症状は極めて風邪に似ている?

まず基本的な症状としてよく挙げられるのが、一般的な風邪に見られる症状です。

  • 発熱(37.0℃~39.0℃)
  • 鼻水、鼻づまり
  • 乾いた咳からの後に痰の絡んだ咳
  • 喉の痛み
  • 倦怠感
  • 息苦しい
  • 気管支炎や喘息持ちの方は発作を誘発

さらに潜伏期間が1~4週間と長い場合もあり、ごく初期の段階では検査キットを使用しても陰性となることも。故に風邪と診断されることも多いようです。

また、適切な治療を受ければ治りますが、熱やその他症状が落ち着いても咳が暫く残る場合が多いようです。

 

マイコプラズマ感染の検査は?

一般的な方法としては胸部レントゲンの他に大きく分けて2つ。

肺炎かどうかの判断は胸部レントゲンで判断しますが、マイコプラズマかどうかは以下の検査が必要です。

結果も早く確実性についても良好な“咽頭拭い液検査”

こちらは読んで字の如く、綿棒の様な物で喉の奥の粘膜をこすり取ったものを検査するものです。

検査結果も即日判明、咳の酷いときにはなお有効です。

ちなみに、時間のない方向け(!?)自分で検査できるキットもネット等で購入できるようです。

抗体検査で確実な“血液検査”

マイコプラズマは微生物の為ウイルス感染や細菌感染とは違い、それらで見られる白血球や炎症等の反応が小さいため、マイコプラズマの抗体を測定する事になります。

 

マイコプラズマ肺炎に処方される薬

※以降()内はジェネリックの薬名

基本的にはマクロライド系抗生物質のジスロマック(アジスロマイシン)若しくはクラリス(クラリスロマイシン)という抗生物質が処方される場合が殆どだと思います。

こちらを1日2錠ずつ3日間服用で治療するもの。

症状によって咳止めや解熱鎮痛剤、喘息等気管支の炎症を鎮めるものを併せて処方される場合があります。

 

マイコプラズマに薬が効かない!?

マクロライド系抗生物質であるジスロマック(アジスロマイシン)やクラリス(クラリスロマイシン)には薬耐性のあるものが存在します。その場合はテトラサイクリン系抗生物質であるミノマイシン(ミノサイクリン)が処方されます。ただしこちらの場合は、一過性骨発育不全、歯牙着色、エナメル質形成不全などの副反応を有するため8才未満には原則禁忌とされています。

医師によってはニューキノロン系抗生物質のクラビット(レボフロックス)やオゼックス(トスフロキサシントシル酸塩)が処方される場合もあるかもしれません。8歳未満の場合はこちらを処方されます。

マイコプラズマに感染したら肺炎以外の合併症に注意!

マイコプラズマ感染と言っても、症状は肺炎ばかりではありません。その他にも

  • 脳炎や脳症
  • 下痢や嘔吐などの消化器症状
  • 肝腫大
  • 肝機能異常などの肝炎
  • 蕁麻疹
  • 多型滲出性紅斑などの発疹
  • 心筋炎
  • 溶血性貧血

など実に様々な合併症のリスクがあります。もし以下のような症状が出た場合は要注意です。

  • 黄疸
  • 疲れやすい、いつもより疲労感が強い
  • けいれん、意識がなくなる意識障害
  • 盛り上がった赤い発疹、かゆみのある地図のような湿疹

肝炎・脳炎・蕁麻疹・多型滲出性紅斑などの疑いがありますので、たとえ発症が治療中でもすぐに受診しましょう。

また、喘息持ちの場合マイコプラズマによって喘息発作を誘発することが多いです。喘息で使用する気管支拡張薬であるテオフィリン(テオドール・テオロング・アミノフィリンなど)は、マイコプラズマに効く抗生剤と相互作用を持つため、使用前に注意が必要。お薬手帳を持参するなど処方時に使用が伝わるようにしましょう。

肝機能障害に注意!

私が経験したマイコプラズマによる肝機能障害については別記事で詳しく触れていますが、普段の生活で感じたことのないような疲労感、食欲不振、ダラダラと続く37.0℃~39.0℃の発熱がある場合は血液検査をおすすめします。私の場合は入院一歩手前で済みましたが、急性肝炎、劇症肝炎ともなると危険です。早い段階で治療すれば飲み薬や注射で入院の必要もありません。

マイコプラズマは飛沫感染!学校や会社はどうするのが正解?

予防は基本に忠実に

先述の通り、潜伏期間の長さから伝染しやすく、集団生活の場では予防や伝染の防止が難しいです。風邪やインフルエンザの予防同様にマスクの着用や、うがい・手洗いを習慣付けると良いかもしれません。特に流行している時期は、人混みを出来る限り避けるということも重要です。

マイコプラズマと診断されたら休むのが正解かも?

インフルエンザほどハッキリとした指標がないのが現状ですが、こと学校に関しては、病状により学校医その他の医師において感染のおそれがないと認めるまでの期間の出席停止の措置が必要とあります。(学校保健安全法)

上記の内容から考えて、職場でも周りに迷惑をかけないためにも症状が改善するまでは出社を自粛するのが賢明かもしれません。