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マイコプラズマ肺炎で肝機能障害!?血液検査で発覚した合併症~私の体験からのまとめ

21/06/2019

マイコプラズマ肺炎から肝機能障害!?治療経過や処方された薬について~私の体験まとめ

初めはマイコプラズマ肺炎とは診断されませんでした!

私の場合は軽い喉の痛みと副鼻腔(鼻の奥の方)に違和感、そのせいか痰が絡む感じがあり、軽く咳き込む様な症状でした。

年に1,2回程度しか病院にかかることのない私は、何の疑いもなくかかりつけの耳鼻咽喉科を受診しました。

案の定風邪と診断され、鼻と喉の吸入と抗生物質を2週間分処方されました。数日間薬を服用し安静にしていましたが、症状は改善されるどころか体温が38.0℃まで上昇し、以降37.0~39.0℃を行ったり来たりと、常にダラダラと熱が続く様になり、更に一度咳をすると乾いた咳が止まらなくなる程になってしまいました。そのうち咳き込む度に後頭部からこめかみにかけて頭が割れそうな程の頭痛を伴うようにもなりました。

マイコプラズマは呼吸器科内科で発覚

セカンドオピニオンと言う訳ではありませんが、嫁に勧められた呼吸器科内科を受診する事にしました。すると診察もそこそこに、「今大流行中だから検査しましょう!」とふたつ返事で受けたのがマイコプラズマの検査でした。

私が受けた検査は、長い綿棒のような物で口蓋垂(のどちんこ)の辺りの粘膜を拭うような感じでした。あとは胸のレントゲンを撮り、15分程で結果が出ました。

残念ながら医師の予想通りマイコプラズマ陽性との事で、アジスロマイシンという抗生物質を飲んで症状が落ち着かなければ再度受診するようにとの事。

薬が効かず嫁にも伝染~再受診することに・・・

前回処方された抗生剤を飲んでも症状が改善されず、さらには嫁も咳き込み始めたので、嫁とともに再受診しました。

マイコプラズマには耐性マイコプラズマという薬剤耐性のものがあって、今回は別な抗生剤で様子を見ましょうとの事。嫁も同じ物に感染しているはずだからと同じ処方をしてもらいました。

 血液検査で肝機能障害判明!

実は私、再就職の為の健康診断を受ける予定でしたが、今回のマイコプラズマ感染により先延ばしにしていました。

抗生物質を飲み続ける事2週間。微熱は相変わらずでしたが、時間もなかったので医師と相談し健康診断を強行。

そしてまさかの検診結果に驚愕!!

検診項目の血液検査で、肝機能の項目AST(GOT)とALT(GPT)の数値がどちらも200超え(基準値の5~6倍)になっていました。

担当医師の話では、肝機能に支障をきたす程の投薬量でもないし、マイコプラズマに起因するものではないかとの事。しかし、3日後に再検査するも数値はほぼ変わらず。念の為医大での精密検査を勧められ、後日紹介状を持って詳細な血液検査と腹部エコーを受ける事になりました。

かつて健康診断で血圧とLDLコレステロールの数値以外は(笑)全く問題なかった私ですが・・・これには驚きました。肝臓に負担をかけることに関して全く思い当たる節もありませんし、二日酔いで健康診断を受けたこともありましたが、その時でさえ異常のなかった私には信じられない数値でした。

医大にて肝臓の精密検査

初日は問診と詳細な血液検査と注射

診察前に問診で生活習慣や既往症等、こと細かく質問されました。診察では今までの症状と今までの治療内容についての確認、採血による数種類の検査、そして後日腹部エコー検査を受けるように言われました。最終的な結果は2週間後にわかるので、その際再度採血による検査をした上で最終的に判断するとの事。

医大での精密検査初日は、医師による現状確認と9本分の採血、ネオファーゲンという薬剤の注射2本、そしてネオファーゲンCとウルソデオキシコールという2種類の飲み薬を処方されました。

後日の腹部エコー検査

日を改めての腹部エコー検査では、ごく僅かな脂肪肝は認められるが全く問題ないとの事。その他の臓器にも石や気になる影は見られないとのことでした。

検査をしてくれた医師の話では、マイコプラズマが悪さをしているというよりも投薬による影響の方が大きいのでは?という見解。投薬は必要なものだが、強い薬なので長期に渡れば少なからず影響が出るものなのだとか。

まぁどちらにせよ不安材料が出てこなかったのでひと安心。

マイコプラズマによる肝機能障害~血液検査でさらに驚きの結果!

いよいよ今回の精密検査の集大成(笑)

まずは今回の精密検査の発端となった肝機能の数値でAST(GOT)とALT(GPT)の数値については、どちらも正常値まで戻っていました。心配こそしていませんでしたが、さすがに不安はありましたのでホッとしました。

・・・と喜んでいたのも束の間、サイトメガロウイルスとEBウィルスの数値も基準値を超えているとの事。

どちらもヘルペスウィルスの一種らしいのですが、恐らくマイコプラズマ肺炎によって免疫力が低下したために数値が上がったのではないかとの判断。こちらについては特別治療はしなくても落ち着くだろうとのことでした。

あとは飲み薬のウルソは急に止めるとリバウンドする可能性があるので、量を減らして経過観察となり、後日の血液検査も良好だった為ようやく一件落着となりました。

マイコプラズマ肺炎で処方された主な薬

耳鼻咽喉科(マイコプラズマ診断前)

  • クラリスロマイシン(クラリス)
  • カルボシステイン(ムコダイン)
  • ザイザル

呼吸器科内科(マイコプラズマ診断後)

1回目

  • アジスロマイシン(ジスロマック)
  • プレドニン
  • フスコデ
  • フルティフォーム

2回目

  • ミノサイクリン(ミノマイシン)

医科大学病院

3回目

  • ネオファーゲンC
  • ウルソデオキシコール

マイコプラズマ肺炎についてのまとめ

とにかく初期の風邪によく似た症状に騙されない事です。かと言って、風邪と診断されたけれどももしかしたら…などと疑心暗鬼になるのも良くないのですが(笑)

インフルエンザほどメジャーでないだけに、多くの人がマイコプラズマ肺炎に関しての危機感は薄いのかもしれません。実際に私は病名ですら知りませんでした。

どのような病気でも早期発見~早期治療が一番理想的です。発見や治療が遅れると最悪命にかかわることもあります。

今回の肝機能障害についても、発見や治療が遅れたり、運が悪ければ急性肝炎や劇症肝炎と、入院はおろか命にかかわっていたかもしれません。ちなみに、私のAST(GOT)とALT(GPT)の数値があと100高ければ即入院と言われました。

サイトメガロウイルスの件も軽視できません。もし身近に妊婦がいる環境で移してしまったら・・・しかもそれが初感染の場合、障害を持って生まれてくる確率が高くなってしまいます。

確実な予防法はありませんが、風邪やインフルエンザの予防と同じように、マスクの着用やうがい手洗いの励行、人混みはできる限り避ける等日常的な心がけが大切です。感染してしまったら伝染させない努力も重要です。